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人工股関節置換術について

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股関節に痛みをお感じの場合、人工股関節置換術を受けることを検討されている方もいらっしゃることと思います。
ここでは、股関節の構造と、なぜ時間の経過とともに股関節が摩耗していくのかをご説明します。また、人工股関節がどのような構成なのか、人工股関節置換術とはどういうものなのかについてもご説明します。

人工関節についてのもっと一般的な情報は、「人工関節ガイド」のページをご覧ください。
股関節の構造​ 股関節は、大腿骨(太ももの骨)と骨盤という 2 つの主要な骨からなる「ボールとソケット」状の関節です。この関節には体の安定性、支持力、柔軟性、強度をもたらす役割があります。

大腿骨の上端である大腿骨頭は球形で、寛骨臼と呼ばれる骨盤の空洞に収まります。 股関節の靭帯群は動きを制限し、筋肉群は大転子と小転子に接続することで骨同士を組み合わせています。 股関節は関節包というカプセルで囲まれており、これにより強度が増しています。股関節は強度と柔軟性を兼ね備えた関節です。これにより、体に安定性を与えるとともに、脚に関連するすべての動作の際に体の負荷を支えています。

主な疾患

変形性関節症​

これは加齢に伴い発症することが多い疾患です。 通常、50歳以上の人に発症しますが、それより若い人にも発症する可能性があります。 骨を保護する軟骨がすり減り、骨が互いに擦れ合い、時間の経過とともにこわばりや痛みを引き起こします。また、変形性関節症は、子供の頃に関節が発達した際の微妙な異常が原因で発症したり、促進されたりすることもあります。

関節リウマチ

関節を包んでいる滑膜が炎症を起こして厚くなる病気です。これは自己免疫疾患で、軟骨にダメージを与え、軟骨の損失、痛み、こわばりを引き起こす可能性があります。関節リウマチは、「炎症性関節炎」と呼ばれる疾患群の中で最も一般的なものです。

外傷性関節炎

この病気は、骨折や筋断裂などの重篤な関節損傷の後に発症します。関節を構成する骨の骨折は、時間の経過とともに関節軟骨に損傷を与え、その結果関節面形状の不一致が生じ、その後、異常な摩耗による軟骨の変性が起こります。これが痛みの原因となり、関節の機能が制限されます。

骨頭壊死

外傷による大腿骨頭の脱臼、骨折、裂傷は、大腿骨頭への血液供給を阻害し、その結果、骨頭が壊死をすることがあります。これは虚血性壊死と呼ばれています。大腿骨頭が壊死すると、関節の不一致や二次的な変形性関節症を引き起こす可能性があります。

人工股関節インプラント 股関節の軟骨がすり減ってしまった場合、人工股関節置換術が行われます。手術では、関節の損傷箇所を除去し、その部分を人工股関節インプラントに入れ替えます。

大腿骨頭インプラントは金属製またはセラミック製のボールであり、大腿骨に挿入される金属製のステムに取り付けられます。ステムは特殊なセメントを用いて大腿骨に固定される場合もあります。金属製のソケットにポリエチレン製またはセラミック製のライナーを組み合わせ、損傷した寛骨臼の役割を果たさせます。これらのインプラントの組み合わせにより新たな人工の股関節ができあがります。このような人工股関節は傷みなくスムーズに動くように設計されています。

人工股関節インプラントには様々なデザインがあります。インプラントの中には、固定性を高めるためにリマの TT(Trabecular Titanium(海綿骨のような構造をしたチタン))テクノロジーのような特殊な金属合金を使用しているものもあります。大腿骨側では、医師が適切なタイプとサイズの人工股関節のステムを選択します。ステム選択においては、患者さんの希望、骨の質、年齢などを重視して考慮します。

このような人工股関節インプラントは、術後に様々な原因や理由でだめになることがあります。そのような場合、再手術が必要になることもあります。
症状
あなたの医師が人工関節置換術を勧めてこられる場合は、大抵いくつかの理由があります。以下の症状があてはまるとお感じの場合は、手術を受けることを検討されることになるでしょう。 ご家族やかかりつけ医、整形外科医にその手術についてご相談ください。

通常、変形性関節症に伴う痛みは、徐々に悪化します。特に、朝やしばらく動いていなかった時、激しい運動をする際に、動かそうとした時にこわばりを感じることがあります。
手術によるメリットがある患者さんに見られがちな症状:
  • ウォーキング、ランニング、着替え、トイレ、洗濯などの日常の活動やスポーツ活動の妨げになるほどの重度の関節痛。
  • 安静時の中程度から重度の痛みで、これによって夜間ぐっすりと眠ることができない程度の痛み。
  • 関節の可動域が狭くなる、かつ(または)動作が弱々しい場合。
  • 抗炎症薬、注射療法、理学療法、または関節鏡治療などの他の治療法で症状があまり改善しない場合。
免責事項
Limacorporate S.p.A.は、人工関節のメーカーとして、医療行為を行うものではありません。最も適した手術方法や技術を選択することは、必然的に医療従事者の責任となります。各外科医は、自らの準備、経験、個々の患者の臨床評価に照らして、実施しようとするインプラント技術の適切性を評価しなければなりません。 あなたの整形外科医は、あなたとあなたの外科医が人工関節置換術があなたにとって適切であると判断した場合、あなたの医療に関するすべての推奨と決定に責任を負います。また、以下の情報は、人工関節置換術の具体的な内容、使用される可能性のある人工関節、手術前、手術中、手術後のあなたのケア、手術やあなたの特定の状態に関連する潜在的な合併症について、完全または完全な議論を提供するものではありません。あなたの特定の状態によっては、提供された一般的な情報の一部があなたに適用できない場合があります。あなたのケースの詳細については、担当の外科医と話し合う必要があります。LimaCorporateは、特定の結果、回復、リハビリを保証するものではありません。 警告:この文書に記載されている情報は教育目的のみであり、病状や治療法を決定するために使用すべきではないことを覚えておいてください。すべての決定は、外科医およびプライマリー・ケア・プロバイダーと連携して行ってください。 ビデオコンテンツのすべての権利は、適用される法律に基づいて留保されています。許可なく複製、出版、第三者への配布を行うことは明確に禁止されています。